BMW3シリーズ(F30)にDIYでダウンサスを取付してみた
BMWの車高を下げる
足車として安く購入したBMWですが、タイヤとフェンダーの隙間が気になります。
純正のままでもかっこいいし車高が高すぎる訳ではないのですが、もう少し下げればさらにかっこよくなりそうだと思ったのでやってみたいと思います。
車高を下げる手段としては、車高調を入れるかダウンサスを入れるかのどちらかが一般的です。
ダウンサスの場合は純正のショックは流用し、スプリングだけを交換することになるので手間はかかりますが値段は安く済みます。
車高調の場合はショックアブソーバーを取り換えるだけなので作業自体は簡単ですが、値段は高いです。
足として使う車にそこまでお金をかけたくなかったのと車高調はオーバースペックすぎると感じたので今回はダウンサスを取付してみたいと思います。
ダウンサスのメーカーとしてはBMWにはアイバッハやH&Rが評判が良いようです。
今回はH&Rのダウンサスを購入してみました。
※間違った手順で作業しているかもしれないので参考程度にお願い致します。
フロントのスプリング交換
フロントのスプリングをダウンサスに交換します。
ジャッキアップ
フロントのジャッキアップポイントはこの写真の位置です。
奥に四角いフタのような物がありますが、ここはオイルパンになりますので絶対にジャッキをかけないでください。
ウマは車体の前後左右4か所についているジャッキポイントにかけます。
四角い窪みみたいな所がジャッキポイントです。
ここにそのままウマやジャッキをかけると潰れてしまう恐れがあるのでジャッキパッドと呼ばれる物を挟んでからウマをかけました。
アッパーマウントのボルトを緩める
アッパーマウントのボルトを緩めておきます。
樹脂のカバーやゴムのカバーが邪魔になりますが、外すのに特に工具は必要ありませんでした。
タワーバーが取り付けられているボルトだけトルクスが使われています。
工具を持っていなかったので12角の14ミリのソケットで外しましたが、舐める恐れがあるので専用工具があった方が安心です。
スタビリンク取り外し
ショック側を外すだけで良いです。
スタビリンクを取り外すにはナット側が16ミリ、回り止めがトルクスのT30です。
インパクトがあれば回り止めをしなくても外せます。
ショック裏のブラケットを外す
ショックを固定しているボルトナットを外します。
ボルト側が18ミリ、ナット側が16ミリです。
センサーとブレーキホースを固定しているブラケットと共留めされています。
センサーとブレーキホースが付いてきますが、ブラケットは宙に浮かしたままにしておきました。
ショックを抜く
前の項目でボルトナットを外したらショックを抜くことができるのですが、スプレッダーツール等で隙間を広げる必要があります。
写真は外した後ですが、スプレッダーツールで隙間を広げたらブレーキローターを下に押し下げるとショックが抜けます。
抜けたら先ほど緩めておいたアッパーマウントのボルトを外すとショックがフリーになります。
汚れ等で固着してなかなか抜けない場合は潤滑スプレー等で滑りをよくしてから抜きます。
スプリング交換
スプリングコンプレッサーを使って純正スプリングを縮めてからアッパーマウントのナットを外します。
かなり縮めないと縮まらないスプリングなので注意が必要です。
手で縮めているとかなり時間がかかるので、インパクトレンチ対応のスプリングコンプレッサーがあると作業がかなり楽です。
アッパーマウントはインパクトレンチを使って外しました。
アッパーマウントのナットは18ミリです。
純正スプリングとH&Rスプリングの比較。
純正と比べるとかなり短いですね。
逆の手順でスプリングを取り付けていきます。
純正よりは短いスプリングなので付ける時の方が楽でした。
サスペンション取り付け
逆の手順で元通りに取り付けしていきます。
サスペンションを取付する時はジャッキ等でブレーキローターを支えながらアームを持ち上げると取り付けしやすいです。
サスペンションを取り付ける時に位置決め用の突起があるので注意が必要です。
取り付けが終わるとこのような感じです。
ダストブーツが破れているのでついでに交換すれば良かったです。
リアのスプリング交換
リアのスプリングをダウンサスに交換します。
ジャッキアップ
調べてみるとF30にはリアにジャッキアップポイントが付いている車種もあるようですが、私のF30にはなかったのでデフにフロアジャッキをかけました。
リアもフロントと同様にジャッキパッドを当ててからウマをかけました。
アームのカバーを取り外す
タイヤを外してからアームの下側についているカバーを外します。
下側からナット4つで固定されているだけです。
10ミリのディープソケットで外しました。
アームのボルトナットを外す
リアのスプリング交換はフロントと比べると簡単で、写真の赤丸の部分を外すだけです。
右側のボルトナットはショックと繋がっています。
ボルト側がトルクスですが、12角の14ミリのソケットで外しました。
ナット側は18ミリのナットです。
左側はナックルと繋がっています。
ボルトナット共に21ミリでした。
外した瞬間ナックルが上に持ち上がるので怪我をしないように注意してください。
ジャッキ等でアームを下から固定しながら外すと楽にボルトを抜くことが出来ます。
スプリングを取り外す
先ほど外した2か所のボルトナットを外した後、アームを手で押し下げるとスプリングを外すことが出来ます。
外した純正スプリングとH&Rスプリングとの比較。
純正と比べるとスプリングが短いです。
ダウンサスを取り付ける前に純正スプリングの上側についていたゴムを移植します。
スプリング取り付けとアームの固定
元通りに2か所のボルトナットを取り付けるだけなのですが、これがなかなか上手くいきませんでした。
右のショック側は簡単に取り付けられるのですが、左のナックル側の穴の位置が全然合いません。
またナックルが上に持ち上がろうとするので余計に位置が合わせられないです。
アームをジャッキで支えつつナックルを上から押さえながらボルトを入れます。
言葉にすると簡単ですが、ここだけで1時間以上かかってしまいました。
本当は上手いやり方があるのかもしれませんが。
アームのカバーを取り付ける
全てのボルトナットを取り付けて最初に外したアームのカバーを取り付けたら作業完了です。
ダウンサス取付前と取付後の比較
交換前と比較すると車高が良い感じに落ちているのが分かります。
メーカーHPによると前後共に30ミリダウンとのことでしたが、若干前下がりぎみなのでリアは少し落ちただけかもしれません。
乗り心地の変化はどうか?
スプリングが短くなったので底付きや乗り心地に変化があるかと思いましたが、そこまで乗り心地は悪化していませんでした。
若干凹凸のある道路で跳ねるようになったかな?くらいです。
高速道路・山道・路面の悪いところを走ってみましたが、底付きもなく特に問題なさそうです。
まとめ
DIYでもどうにか交換することが出来ました。
真夏のクソ暑い時期にやったのでかなり疲れました。
お店でやってもらうと恐らく3万円くらいの工賃がかかると思いますが、出してやってもらう価値はあると思いました。