BMWのDSCパルスセンサー(車速センサー)を交換してみた【F30】
リア側の車速センサーを交換した時の様子を紹介します。
DSCパルスセンサーの故障が多い
BMWのF系シリーズはDSCパルスセンサー(車速センサー)の故障がかなり多いです。
実際に私が乗っているF30型でも同様の症状が発生したので、その時の対処法等をまとめてみたいと思います。
故障すると警告が表示される
車速センサーが壊れるだけでメーター内がかなり賑やかになります。
エンジンをかけた時にディスプレイにこれだけの異常が表示されます。
ABS警告とタイヤ空気圧警告はほぼ毎回表示されましたが、ドライブトレーンの警告は表示されない時もありました。
ちなみに警告灯がたくさん点灯していますが、走行には支障はありません。
しかし、ABSやトラクションコントロールが動作しなくなるので無理な走行は厳禁です。
私の場合は、買った時に問題が無くても夏になると警告灯が点くようになりました。
涼しい時期になると警告が出なくなる場合もあるようです。
ディーラーにて無償修理の対象である場合がある
ディーラーもこの年式のBMWで車速センサーの故障が多いことは分かっているようです。
しかし、F系なら全てのBMWが対象ではないようです。
無償修理の対象は、xDrive(4WD)または、アクティブクルーズコントロール(ACC)が装着されている個体と登録から10年または10万キロ以内が対象です。
私の場合は、F型なら全てが対象だと勘違いしてディーラーに足を運びましたが、xDriveもアクティブクルーズコントロールも装着されていなかったので有償での修理を案内されました。
修理代が高かったのでディーラーでの修理はしませんでしたが、診断料として5,280円がかかりました。
ちなみに純正で車速センサーを取寄せると1個22,660円だそうです。高いですね。
オプションのxDriveやアクティブクルーズコントロールが付いてなくても故障することが多いんだから全て対象にして欲しいですね・・・
車速センサーを安く交換するには
先ほども説明した通り、純正で車速センサーを取寄せると22,660円かかります。(2022年10月現在)
しかし、純正しか選択肢が無い訳ではありません。
純正同等の互換品を販売しているメーカーがあるのでそちらを購入するか、激安だが怪しい中華製のセンサーを購入するという方法があります。
純正同等の互換品のメーカー品は8,000円前後で売られています。
中華製のセンサーは安い物は2,000円から4,000円程度で売られています。
Amazonだと怪しい中華製のセンサーがたくさん売られています。
互換品はヤフーショッピングや楽天市場の方が多いです。
ちなみにセンサーは前後で違う物が使われているので注意が必要です。
車速センサーをDIYで交換してみた(リア)
今回は、安く済ませたかったので激安の中華製センサーを購入して交換してみました。
自己流のやり方で交換していますので、参考程度にお願いします。
リアのセンサーしか壊れていなかったので、リアのみの交換方法を紹介します。
診断機でエラーを確認する
診断機を持っていない場合は確認しなくても大丈夫です。
スマホアプリのBimmerLinkで診断してみました。
壊れているのは1個の車速センサーだけですが、色々な部位に影響してエラーがたくさん出ています。
診断機を繋げばどの車輪のセンサーが壊れているのか分かります。
スマホアプリを使って診断する方法は別の記事にまとめていますので、詳しくはそちらをご覧ください。
古いセンサーを取り外す
足回りに埋め込まれているセンサーをまずは外します。
T30のトルクスネジで固定されています。
ドライブシャフト外側の辺りにセンサーが取り付けられています。
上に引き抜くだけですが、一度も外したことが無い場合は固着していて少し外しにくいかと思われます。
カバーを外す
センサーのケーブルを辿っていくと、カバーに隠れて見えない箇所があるのでカバーを外します。
10ミリのナット1つだけ外せばずらすことができます。
カバーをずらすとプラスチックで出来たボックスのような物があります。
ケーブルを外す
センサーのケーブルが樹脂のクランプで数か所固定されているので、元通りに戻せるようにしながら外していきます。
最後に先ほど説明したプラスチックで出来たボックスを開け、コネクターを抜けばセンサーがフリーになります。
ちなみに車速センサーは左側です。
新しいセンサーを取り付ける
外したセンサーと中華製センサーとの比較です。
センサーの形状、コネクター、長さもほぼ同じでした。
センサーを取り付ける前にセンサーが刺さっていた穴をパーツクリーナー等で綺麗に汚れを落としておきます。
そして、元々通っていた場所と同じようにケーブルを這わせたら作業完了です。
交換後にテスト走行
まず、走行テストをする前に診断機でエラーを削除します。
そしてしばらく走行した後にメーターまたはディスプレイにエラーが表示されないかどうかを確認します。
念の為診断機でエラーが出ていないかを確認して問題が無ければ完了となります。
まとめ
今回はDIYで中華製のセンサーを使った為、2,000円ほどで修理が完了しました。
交換してから3か月以上経っていますが今のところ問題はありません。
しかし、レビューを見てみると不良品を引いてしまった人も居るようです。
工賃を払って作業してもらう場合は互換品または純正品をオススメしますが、自分でやってみようと言う人は冒険してみても面白いと思います。