【自家塗装】ブレーキキャリパーを缶スプレーでDIY塗装してみた
ブレーキキャリパーを缶スプレーで自家塗装する方法を紹介します。
今回は例としてセリカGT-FOUR(ST205)の純正キャリパーを使用します。
キャリパー塗装前の準備
- 耐水ペーパー
塗装前の足付けに使います - シリコンオフ
- プラサフ
- カラースプレー
- ウレタンクリア
- パーツクリーナー
ブレーキダストや汚れを掃除する - マスキングテープ
塗ってはいけないところをマスキングする
塗装前に下地処理をする
下地処理をしっかり行うことで塗装が剥がれにくくなります。
キャリパーの汚れを取る
年数が経ったキャリパーほど汚れが頑固です。
ワイヤーブラシやウエスを使ってパーツクリーナーで念入りに掃除をしておく必要があります。
耐水ペーパー等で全体を足付けをする
キャリパー全体を研きながら細かい傷をつけていきます。
取り切れない汚れやサビも同時に削り取ることができます。
面倒でもここをしっかりしておくことで仕上がりが違ってきます。
塗りたくない部分をマスキングする
- ブレーキフルードが通るところ
ブリーダープラグやバンジョーボルトの取り付け部など - ピストン周り
マスキングテープを結構な量を使うので多めに用意しておきたいところです。
塗装前に脱脂をする
塗装面に見えないような油分があるとその部分が塗装の邪魔をして塗装が剝がれやすくなったりするので念入りに行います。
カウル全体にシリコンオフのスプレーをかけて綺麗な布や雑巾で拭き取ります。
プラサフを塗る
プラサフを先に塗ることでカラー塗装の密着性を強化したりパテがカラー塗装を吸い込んでしまうのを抑制します。
プラサフを省いた場合でも色は塗れますが、ちょっと当たっただけで剥がれたりしやすいです。
下地の表面を滑らかにする働きもあるので塗ることをおすすめします。
プラサフは30分くらいで乾きます。
一度に全部塗ろうと思わず2~3回に分けて塗ります。
もし吹きすぎてプラサフが垂れてしまった場合は乾いてから耐水ペーパーで研磨して平らにしてからまたプラサフを吹きます。
全体的に塗れたら乾くまで置いておきます。
色を塗装する
塗装前に脱脂しておく
カラー塗装をする前に念のため脱脂しておきます。
プラサフを塗る前と同様にシリコンオフを使います。
本塗りをする
いよいよカラー塗装をしていきます。
今回は黄色に塗りたかったので、ホンダ純正カラーの「カーニバルイエロー」で塗りました。
一度に全部塗らずに垂れないように4~5回に分けて塗ります。
最初は一気に塗らずに全体的に少し色がついたかな?くらいで一度手を止めて10分くらい乾かします。
色の薄い部分が出ないように一定方向に均一になるように塗っていきます。
できるだけ明るい場所で色んな角度から見て下さい。
もし垂れた場合は乾いてから800番の耐水ペーパーで研磨して平らにしてからまた塗ってください。
失敗しても焦らずゆっくりやり直せば問題ありません。
スプレー缶1本でキャリパー4個分塗ることが可能でした。
好みで文字だけ色を変えてみる
キャリパーにメーカー等の文字が入っている場合、そこだけ違う色を塗ってみるとかっこよくなります。
同色が良ければ飛ばしてもらってもかまいません。
ウレタンクリアを塗る
ウレタンクリアを塗るタイミングですが、ソフト99のウレタンクリアの説明にて本塗装した直後に塗るように書かれていました。
ホルツのウレタンクリアの場合、完全に乾燥した後に塗るように書かれているので本塗装とウレタンクリアのメーカーは揃えた方が良いと思われます。
- 金属ピンを押し込みスプレー缶を裏返しにして5~10分放置する
ピンを押すと主剤と硬化剤が混ざるようになっている - ピンを押し込んだ後は12時間以内に1回で使い切る必要がある為他にも塗りたい物があれば塗った方がお得
- 乾くのにかなり時間がかかる為垂れないように3~4回に分けて塗る
- 垂れる寸前まで厚塗りすることでツヤツヤに仕上がりますが、失敗するとやり直すのが大変なのであまり欲張らない方が無難
完全に乾くとこのような感じになります。
良い感じにツヤが出ています。
バンパー等も外装部品と違って、少しくらい垂れてしまってもホイールの奥に取り付けるので目立たないです。
また、ウレタンクリアはガソリンやブレーキフルードがかかっても塗装が剥がれにくいので塗っておくことをおすすめします。
取り付けてみた
今までブレーキの主張がなかったのでさりげなくアピールしている感じが良いですね。
特に対向ピストンキャリパーがついた車だとよく目立つと思います。
まとめ
- ブレーキは熱を持つので心配だったが問題なさそう
塗ってから2年以上経ちますが今でもツヤを維持しています。
普通の塗料でもある程度の耐熱温度があるので、耐熱塗料じゃなくても大丈夫そう。 - 外から見えにくい部品なので少しくらい失敗しても平気
- 塗装の為にキャリパーを外すのは大変なので車検やオーバーホールのタイミングがおすすめ
自分の場合は車に乗れない期間ができてしまうのが嫌だったので、中古でキャリパーを買って塗装してから元々ついていたキャリパーと取り替えました。