ボンネットをDIYで缶スプレーとエアスプレーガンを使って塗装してみた

2024年5月12日

ボンネットを塗装するには

ボンネットを外さなくてもマスキングすれば大丈夫ですが、私は車体から外して塗装しました。
車体から外さない場合でもウォッシャーノズルやダクト等の付属品がボンネットに付いている場合は取り外しておきます。

エアコンプレッサーがある環境がある人はエアースプレーガンを使った方が楽です。
アネスト岩田の初心者向けエアースプレーガン(PS-9513B-04)を使用しました。

中国製なら2000円くらいからでも買うことが出来ますが、品質にバラつきがある為有名メーカーの初心者向けのスプレーガンを使用することをオススメします。

エアースプレーガンを使う場合、缶スプレーよりも塗装ミストと臭いが周りに広がるのでしっかりとした養生が必要です。

プラサフとウレタンクリアはエアースプレーガンで塗装します。
カラーに関しては、ソフト99の缶スプレーが車体の色と近かったのでカラーのみ缶スプレーで塗装することにしました。

ボンネットを塗装する

ボンネットを塗装したときの手順を紹介します。
塗装に関しては缶スプレーくらいしか経験が無い人が作業していますので参考程度にお願いします。

足付け作業

サンドペーパーを使って手で足付けしても良いのですが、面積が広いのでポリッシャーを使うと楽です。

ポリッシャーに取り付ける為のサンドペーパーも必要です。
サンドペーパーの取り付け面がマジックテープのような素材になっているので簡単に付け外しが可能です。

全体的にボンネットの艶が無くなるまで足付けします。
凹凸の多いボンネットだったのでポリッシャーだと磨きにくい箇所は手で作業しました。

全体的に艶が無くなるまで足付けしました。
この時に凹みや深い傷等が無ければプラサフの作業に入っていきます。

プラサフを塗装する

プラサフは関西ペイントのJUSTウレタンプラサフを使用しました。
2液タイプなので原液・シンナー・硬化剤を混ぜて使います。
希釈量は購入サイトに載っています。
手軽に使える1液タイプのプラサフでも良いと思います。


測り売りして販売しているショップがあったので1kg買いましたが、ボンネットに塗るだけなら余ります。

プラサフを塗る前に足付けした時の粉が残っていないか確認した後にシリコンオフを使って脱脂を行います。

数回に分けて塗る

缶スプレーで塗る時と同じように複数回に分けて塗っていきます。
缶スプレーより広範囲かつ素早く塗れるので一気に塗りすぎないように注意しました。

ちなみにタープテントを立てて周りを養生シートで覆って出来るだけ周りにミストが飛ばないように作業しています。

塗り終わったときの写真を撮り忘れましたが、3回くらいに分けて塗りました。
表面を確認して凹みや傷などが無ければ乾燥後にカラーを塗ります。

少しでも垂れ・凹凸・傷等があれば磨き直してまたプラサフを塗ります。
ここで手を抜くと仕上がりに影響します。

乾燥後に表面がザラザラする場合

乾燥した後に表面がザラザラしていたので2000番くらいのペーパーで表面を綺麗にしておきました。
塗料とエアーのバランスが悪かったのかもしれません。

カラーを塗装する

トヨタ車によく使われるスーパーホワイトⅡ(040)

先ほど説明した通りカラーのみ缶スプレーで塗装することにしています。
他にも塗る物があったのでたくさん用意していますが、ボンネットだけなら4~5本あれば塗れると思います。

カラーもエアースプレーガンで塗りたい場合は希釈済みの塗料が量り売りされていますのでこちらを利用するのが良いと思います。
カラー番号またはカラー名で検索するとほとんどの車の色は出てくると思います。

こちらも2液と1液の物が売られているのでお好きな方を選んでください。

数回に分けて塗る

カラーもプラサフと同じように数回に分けて塗ります。
缶スプレーで塗るのは難しいので5~6回に分けています。
1回塗ったら15分は開けてから塗りました。

一気に塗ってしまいたくなりますが、垂れたりすると乾くまで待ってから削って塗り直す必要があるので少しずつ塗ります。

塗り終わるとこのような感じになりました。
全体的に綺麗に塗れているかどうか、光を当てたり色んな角度から見て問題が無いかどうか確認します。

ウレタンクリアを塗る

プラサフは関西ペイントのRR510クリアを使用しました。
2液タイプなので原液・シンナー・硬化剤を混ぜて使います。
希釈量は購入サイトに載っています。

数回に分けて塗る

クリアもプラサフとカラーと同様に数回に分けて塗ります。
1回塗ったら最低でも15分くらい開けてから塗ります。
3回目くらいで垂れる寸前まで厚塗りをして終わらせました。

ここで失敗するとまた始めからやり直しになってしまう場合もあるので注意が必要です。
少し垂れたくらいなら完全乾燥後に修正することも可能です。

塗り終わったら指触乾燥時間まで待ちます。
乾いたと思っても車体に取り付ける際に指紋等がついてしまうことがあるので1日以上放置しておくと確実です。

塗装にいくらかかったのか

JUSTウレタンプラサフ(1kg)3,901円
カラー塗料(缶スプレー4本)3,200円
RR510クリア(1kg)5,308円
サンドペーパー2,000円くらい
養生シート・軽量カップ等3,000円くらい

合計で17,500円くらいでした。
ボンネットを塗るだけなら塗料を1kgじゃなくて500gでも良いかもしれません。
また、カラー塗料に関しては色によって値段が全然違うので特殊な色だと倍以上する場合もあります。缶スプレーより希釈済み塗料を買う方が安いです。

高いと思うか安いと思うかどうかは人それぞれですが、自分でやってみたいと思う人はボンネットじゃなくても良いのでやってみてください。

まとめ

・DIYでボンネットを塗ることは可能だった

・大きい部品は各工程を終わらせるのに時間がかかるので大変

・養生しても何故か気付いたらゴミが付いているので完璧を求める人は板金屋さんに任せましょう

・養生から塗装完了して片付けまで15時間くらいかかった

・塗装する大変さが分かったので次からは板金屋さんに塗ってもらおうと思った

車整備

Posted by tarou