自動車のクラッチマスターシリンダーとクラッチホースを交換してみた
今回は例としてセリカGT-FOUR(ST205)のクラッチマスターシリンダーを交換してみました。
特に故障した訳ではありませんが、予防整備として交換します。
マスターシリンダーASSY交換かオーバーホールか
マスターシリンダーを修理する時はシリンダーごと交換するのかオーバーホールするのかの二通りあると思います。
まずは値段の比較をしてみました。
ちなみにST20系は同じ部品が付いています。(カリーナED、コロナEXIV、カレン、セリカ)
クラッチマスターシリンダーASSY | 31410-20580 | 12,320円 |
オーバーホールキット | 04311-12110 | 1,814円 |
値段を見るとオーバーホールキットの方が断然安いです。
しかし、交換作業はシリンダーASSYの方が取り換えるだけなので楽です。
外してからオーバーホールするとなるとそれなりに時間がかかりそうです。
20年以上経った車でいつ部品が出なくなってもおかしくないので今回は高いですがシリンダーASSY交換することにしました。
シリンダーASSYを外すついでにクラッチホースも20年物なので交換しておきます。
クラッチホースは純正ではなくキノクニのステンメッシュホースにしました。
クラッチマスターシリンダーASSYを外す
あくまでも私のやり方なので参考程度にお願いします。
リザーバータンクからフルードを抜く
スポイト等でフルードを出来る限り抜き取ります。
気付いたらフルードが真っ黒けになっていたのでこれからは定期的に交換しようと思いましたw
クラッチペダルとマスターシリンダーASSYを分離させる
クラッチペダル根本にあるクリップを外してからピンを抜く
ピンを抜くとクラッチペダルとマスターシリンダーとのジョイント部が分離されます。
クラッチマスターシリンダーASSYを外す
外す前にマスターシリンダーとオイルラインのパイプを分離しておく
外す前にマスターシリンダーの出口と繋がっているパイプとマスターシリンダーを分離させます。
舐めると修復するのが大変なのでフレアナットレンチが必須です。
マスターシリンダーを外す
私の車の場合はクラッチペダル奥にナット2つで固定されていました。
マスターシリンダー取り付け
外した手順と逆の手順で組み付けていきます。
新品の部品は気持ちが良いですね。
クラッチホースを交換しない場合はフルードを入れてエア抜きをして終了です。
クラッチホース交換
古いクラッチホースを取り外す
フレアナットレンチを使ってパイプとクラッチホースの繋ぎ目を外します。
繋ぎ目を外せたらホースを固定している抜け止めのクリップをマイナスドライバー等でこじって外すとホースが取り外せます。
ST205の場合はかなり見にくい場所にホースがあるのでうまく写真が撮れませんでした。
新しいクラッチホースの取り付け
逆の手順で取り付けました。
外すより取り付ける方が簡単でした。
メッシュホースなのでシルバーに輝いています。
クラッチフルードを入れる
オイルラインの中にフルードを満たす
クラッチホースを交換してオイルラインの中にクラッチフルードが完全に無くなったので注射器を使ってブリーダープラグからクラッチフルードを注入します。
ブリーダープラグを少し緩めた状態で注射器を押し込むとどんどん入っていきます。
フルードのリザーバータンクが溢れないように気を付けながら行います。
クラッチフルードのエア抜き
今回もブレーキフルードの時と同様にデイトナのワンウェイバルブを使います。
レリーズシリンダーにあるブリーダープラグを少し緩めた上でホースを繋ぎます。
クラッチペダルを手で動かすとクラッチフルードが排出されて減っていくのでリザーバータンクが空にならないように補充しながらエア抜きします。(ちなみに足でペダルを踏んでも戻ってこないので手で動かした方が良いです。)
5~6回ストロークさせるとリザーバータンクが無くなりかけるので補充します。
これを数セット行って終了です。
リザーバータンクが空になってしまうとまた1からやり直しです。
クラッチフルードはブレーキフルードとして売られている物を使用しています。
まとめ
- 故障していた訳ではないのでクラッチの操作に変化はなかった
- メッシュホースにしても特に踏み心地に変化はなし
- 車によって整備性が異なってくるが、脱着の方法はどの車もだいたい同じでした