インテグラ(DC2)のフロントブレーキキャリパーをオーバーホールしてみた
インテグラ96スペックの純正キャリパー
今回はインテグラ(96スペック)のブレーキキャリパーをオーバーホールします。
96と98以降でブレーキキャリパーは異なりますが、同じような1POTキャリパーなのでオーバーホール作業自体はほぼ変わらないと思います。
ブレーキキャリパーに「17CL14VN」と刻印があれば96スペック用、「17CL15VN」と刻印があれば98スペック用です。
ブレーキキャリパーのオーバーホール
作業した際の様子を紹介します。
参考程度にお願いします。
キャリパーを分解していく
まずはスライドピンボルトを外してブラケットとキャリパーを分離させました。
中古で購入したキャリパーですが、結構汚れていますね。
オーバーホールに伴って、まずはピストンを外す必要があります。
バイクのキャリパーオーバーホールをするときに購入したピストンプライヤーを使おうと思いましたが、ピストンが大きすぎて使えませんでした。
手でピストンを外すことは不可能に近いので、足踏み式の空気入れを使用しました。
ボールに空気を入れる為のアタッチメントを使うとちょうど良かったです。
バンジョーボルト用の穴から空気を入れるとピストンが空気で押されて出てきます。
勢いよくポンッ!と飛びますのでピストンを流用する場合は傷がつかないように気を付けてください。
ピストンが外せたらピックツールを使用してダストブーツとオイルシールを取り外します。
ピックツールが無くても細いマイナスドライバーでも代用可能です。
キャリパーを清掃する
外せる物は全て外して清掃します。
パーツクリーナーとブラシを使って念入りに清掃しますが、いくら掃除しても取れない汚れは諦めました。
ピストンは新品を取り寄せましたが、傷もなく綺麗な状態でした。
ピストンのオイルシールとダストブーツが嵌まっていた溝も綺麗にします。
意外と汚れが少なかったです。
交換部品
今回交換する部品の紹介です。
オーバーホールキットとピストンは社外品を使用します。
純正以外の選択肢があるのは流石人気車種ですね。
ミヤコ自動車というメーカーの物を使用しました。
シールキットは「TP-69」、ピストンは「CPT-69」という型番の物を取り寄せました。
楽天やヤフーショッピングでも購入可能ですが、モノタロウで買うのが一番安かったです。
ついでにボルト類も新品にする為取り寄せました。
キャリパーの組み立て
シールキットに付属のスライドピンボルトのブーツを取付けます。
スライドピンボルトにはシリコングリスを塗布しました。
私は普通のシリコングリスを使用しましたが、それぞれ好みがあると思うので好きなグリスを使ってください。
ピストンの溝にオイルシールを取付けます。
付属のラバーグリスをオイルシールに塗ってから取り付けました。
新品のピストンとダストブーツを取付けます。
ダストブーツを取付けるのはやったことが無い人だと一番難しいと思います。
ピストン側の溝とキャリパー側の溝に上手く嵌めてあげてください。
ここが上手く嵌まっていないとブレーキを踏んでピストンが飛び出た時にダストブーツが外れてしまいます。
ダストブーツが外れてしまうことによってピストンに水や汚れが溜まって錆が出たりする恐れがあります。
ダストブーツが嵌まるとこのような感じです。
空気入れを使ってピストンを少し出してみてもダストブーツが外れないか確認すると安心できます。
元通りに組み付けて完成
ついでにブリーダープラグも新品にしています。
ブリーダープラグの品番は「43352-SM4-951」です。
ブリーダープラグのキャップはシールキットに付属しているので別途買う必要はありません。
ちなみにスライドピンボルトは廃盤でした。
後は元通りにキャリパーとブラケットをスライドピンボルトを使って合体させます。
これでブレーキキャリパーのオーバーホールは完成です。