カローラフィールダーハイブリッド(NKE165G)を3年間乗ってみた感想と評価

2023年7月9日

普段仕事で社用車として乗っているカローラフィールダーハイブリッドを紹介します。

仕事で自分用に与えられて新車から3年ほど経っているので感想など思ったことを書いていこうと思います。

カローラーフィールダーハイブリッドのスペック

車両重量1,170㎏
車両総重量1,445㎏
最小回転半径4.9m
全長4,400mm
全幅1,695mm
全高1,475mm
ホイールベース2,600mm
トレッド1,470/1,465mm
最低地上高155mm
最高出力 54[74]/4,800 KW[PS]/r.p.m
最大トルク 111[11.3]3,600~4,400 N・m[kgf・m]/r.p.m
燃料タンク36L
サスペンション前マクファーソンストラット式コイルスプリング
サスペンション後トーションビーム式コイルスプリング
ブレーキ前ベンチレーテッドディスク
ブレーキ後リーディングトレーリング式ドラム
作動方式油圧・回生ブレーキ
公式サイトより一部抜粋

スペックとしては最近のどのメーカーの大衆車と比べてもそこまで大差はなく、ごく一般的といった感じですね。

最高出力が74馬力に対して車両総重量が1,445㎏と重いです。
ハイブリッドなのでどうしても重量が増えてしまうのだと思います。

カローラフィールダーハイブリッド(NKE165G)の紹介

カローラツーリングが発売されてから旧型になってしまい影が薄くなってしまいましたが、まだまだ販売されています。(2021年6月現在)
カローラツーリングは3ナンバーなので、5ナンバーを欲しがるユーザー向けに旧型のカローラフィールダーもまだ同時に販売されているようです。

街で走っているのを見ると、最近は社用車として乗っている人が大半な気がします。
何故なら上級グレード(WxBなど)が無くなって社用車向けの低グレードである「EX」グレードしか今は販売されていないからだと思います。

外観

今のトヨタはどの車種もこのグリルですね。
初めはダサいな~とか言ってましたが、見慣れるとこれはこれでかっこいい気がしてきました。

グレードは「EX」というグレードで鉄チンホイールにホイールキャップとハロゲンヘッドランプといった感じで、最低限の装備しかついていません。

カローラフィールダーハイブリッド(EX)

フロントグリルにメッキパーツが装着されていることから社用車グレードにしては少し豪華ですね。

このデザインならもう少し車高が低くても良いのにと思いますが、社用車なので仕方ないですね。
もしこれが自分の車だったら少し車高を落としているかもしれません。

内装

デジタル表示付きのオートエアコンや所々がシルバーのパネルで装飾されていたり等、ガソリンエンジンのみのモデルと比べると少し装備が良いです。

オーディオは従来の2DIN規格の物が取り付けられるので、最近よくある車種専用設計のナビとは違って簡単に社外品に交換することが出来るので個人的には良いと思います。
私の会社ではトヨタ純正ナビが使いにくいのでカロッツェリアのナビにしてもらっています。

ハンドルのスイッチで車両の情報が見れる

ハンドル右側のスイッチで燃費・エコ評価・アクセル開度等のたくさんの情報や設定変更などができて色々触って遊ぶことができます。(すぐに飽きますが)
最終的に燃費・平均速度・EV走行した距離・航続可能距離が一度に見れる画面にして走っています。

ちなみに左側にはオーディオ関係のスイッチが取り付けられますが、社用車なのでそんなものはありません。
音楽やラジオを聴くときは直接カーナビを操作することになります。

鍵は毎回刺してエンジンをかける必要がある

新しいハイブリッドカーなのでプッシュスタートボタンがあると思っていたら昔の車と同じように鍵をキーシリンダーに刺してエンジンをかけます
ハイブリッドカーなのでセルモーターも無いし、鍵を回しても停車状態だとエンジンが止まっているので本当にこれで良いのか?と初めは不安になりました。

ちなみにドアの鍵の開閉もひと昔前の車みたいにボタンを押して開閉する必要があります。

他に社用車として使っているアクア・ノア等もカギを刺すタイプだったので安いグレードは今でもこの仕様があるんですね。

今年入ってきたばかりの社用車はプッシュスタートに変わっていましたが、ドアの鍵を開閉する時は鍵についているボタンを押さないと鍵が開きませんでした。
ドアに触れるだけで鍵が解除される機能はありません

後部座席

仕事用の荷物が満載で写真が撮れませんでしたが、かなりたくさん荷物が詰めます。
また、後部座席に座る場合でも足元が広いので4人乗車で長距離も余裕だと思います。

広さでいうと後部座席を倒して完全にフラットにすると身長172センチの私が足を伸ばして寝ることができました。

走行性能はどうか

加速

74馬力のパワーに対して1,445キロもあるので加速が良いとは言えません
それでもアクセルベタ踏みで80キロくらいまではスムーズに加速します。
良い意味でも悪い意味でも素人が使い切れるくらいのパワーしかないので、高速の登り坂や追い越しをする時は毎回ベタ踏みで走る必要があります。

普段から排気量のある車やパワーのある車に乗っている人が乗ると物足りないと思います。

ガソリンエンジン(1NZ-FE)のみのカローラフィールダーも乗ったことがありますが、ガソリンエンジンの方が加速もスムーズで断然速かったです。

乗り心地

サスペンションは柔らかめで、乗り心地はしっとりとした感じで段差を越えたりするときも不快な感じがなくて個人的には好きです。
後部座席に乗って長距離移動をしたこともありますが、乗ってるだけで疲れることは無かったです。

ロール量が大きいのでスピードを出して曲がるのには向いていません。

ブレーキ性能

高速道路で120キロくらいからフルブレーキに近いことをしたことがありますが、割としっかり効きます。

この車に乗る人で限界まで攻める人は居ないと思うので、普通に使う分には十分ブレーキは効くと思います。

燃費性能はどうか

ハイブリッドカーに乗る人はここが一番大事だと思います。

この車は乗り方1つで燃費が大幅に変わることが分かりました。

下道が一番燃費が良い

下道の場合、出したとしても60前後くらいだと思います。
都市部だともっと平均速度は落ちると思います。

低速でほぼアクセルを踏まない状態だとほとんどエンジンが止まった状態で走行できるので移動距離やエアコンの有無にもよりますが、リッター30以上も狙えます。

平均速度50キロでリッター36.7

高速道路の場合

高速道路の場合、下道と比べると速度域が高い為、常にエンジンがかかっている状態で走ることになります。
そうすると必然的に下道と比べると燃費が落ちてしまいます。

  • 左車線をトラックと同じように80~100キロくらいでゆっくり走る場合
    リッター25~28くらい
  • 追越車線メインで120キロ以下くらいで少し速めに走る場合
    リッター20~22くらい
  • 常にベタ踏みで追い越し車線をガンガン走る場合
    リッター16~18くらい

このように走り方で燃費が大幅に変わることが分かりました。

登り下りの多い山間部の場合だとこれより燃費が落ちることもあります。
また、都市高速のようにずっと平坦な道を走る場合はこれより燃費が上がることもありました。

常にベタ踏みでぶっ飛ばしてもリッター16以上は出ていたのでこの車で燃費一桁を出すのは無理だと思います。

タコメーターがついているので分かりやすい

ハイブリッドカーにしては珍しくタコメーターがついています。

下道限定ですが、慣れてくるとアクセル開度を足で微調整することでモーターで走行することができるので0回転で走ることができます。

アクセル開度を2~3割くらいまでならモーターで走れるので下道なら意外と0回転で走れます。

これをしすぎるせいで交通の流れを悪くしてしまわないように注意が必要です。

安全性能はどうか

  • クリアランスソナー
    壁ギリギリまで寄せる時に便利
  • 自動ブレーキ
    前の車に追突しそうになった時に作動してくれるはず
    壁ギリギリまで寄せる時にたまに作動する
  • アクセル踏み間違い防止機能
    まだ使ったことがない
  • レーンキープアラーム
    ピーピーうるさいので解除している
  • 自動ハイビーム機能
    好きなタイミングで作動させたいので使っていない
    前から車が来たりすると自動でロービームに切り替わる
  • エアバッグ
    衝突したときに前と横から出るらしい
  • 先行車発進アラーム
    信号で待っているときに携帯やカーナビを触っていて、前の車が進んだのに気付かなかった場合にアラームで教えてくれる
    アラームで教えてくれるので後ろの車にクラクションを鳴らされずに済む
  • トラクションコントロール
    たまに雨の日に滑りやすい路面(白線の上やマンホールの上等)で制御が入ります

低グレードですが、標準装備でこれだけの物がついています。

必要に応じてオフにして使わない物もありますが、安心できますね。

マイナーチェンジ後の変更点(2022/8/22~)

そろそろカローラフィールダーが生産終了するかと思いきやさらにマイナーチェンジの発表がありました。
内容としては以下の通りです。

  • プロジェクター式LEDヘッドライト
  • リアコンビネーションランプのメッキガーニッシュをブラックアウト
  • ナノイーX追加
  • USB Type-Cポート追加
  • シートデザイン変更
  • 排ガス・騒音法規への対応

マイナーチェンジ後のフィールダーを納車

細かい変更点はいくつかありますが、その中でも特に目立った変更点を紹介します。

リースの期間が終わったので早速マイナーチェンジ後のフィールダーを納車して頂きました。

外観の特徴としてヘッドライトがインナーブラック化されていてハロゲンからLEDに変更されました。
社用車と言えば一番安いグレードが使われるのでハロゲンヘッドライトのイメージがありましたが、LEDが標準になったのでこれは嬉しい変更点ですね。

夜間の走行でも明るく照らしてくれるので運転しやすくなりました。

また、センターコンソールにUSB Type-Cポートが追加されました。
今まではシガーソケットから変換させてスマホ等を充電していましたが、こちらも標準になったので便利になりました。

しかし、今までType-A端子をよく使っていたのでこの車に乗る為にType-Cケーブルを購入する必要がありました。

まとめ

  • 乗りやすくて長距離移動も楽にこなせる良い車だと思います
  • バイク並みに燃費が良い
    雨でも濡れないし渋滞に巻き込まれることを除けばバイクより快適
  • 3年間で94,000キロ乗ったが、まだまだ問題なく走りそう
    少なくとも20万キロは乗ります。

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Posted by tarou