バイクのセルを回そうとするとカチカチ音がするだけで回らない時の対処法(YZF-R1)
カチカチ音がしてセルが回らない原因
セルボタンを押しているのにセルモーター付近からカチカチと音がして回らないときの原因を紹介します。
バッテリーが上がっている
バッテリーが上がっているときにも起こります。
その場合は、セルボタンが長押ししている間ずっと「カチカチカチカチ・・・・」と音がし続けるはずです。
これはバッテリーの電圧が下がったことが原因でセルモーターを回すほどの電力がないときに起こります。
バッテリーの電気が完全に放電しきるとカチカチ音すらも鳴らなくなります。
しかし、今回の場合はバッテリーも新しく、充電も普段からしていた為バッテリーが原因ではないと判断しました。
セルモーターの故障
確かに古いバイクなので急に壊れることもあるかもしれません。
この場合、セルモーター本体をハンマー等で軽く「コンコン」と叩いてあげると回ることがあるそうです。
手が入りずらいところにセルモーターがあるのでとりあえずセルモーターの故障は後回しにすることにしました。
スターターリレーの故障
意外と見落としがちなのがスターターリレーの故障です。
セルボタンを押すと「カチ」と1回だけ音がなり、押した回数分しか鳴りません。
スターターリレーに耳をあてるとカチカチと音が鳴っているように聞こえました。
そんなに高い部品でもないのでとりあえずここを交換してみようと思います。
スターターリレーとは
簡単に説明すると、ほとんどのバイクはセルボタンを押したときにバッテリーからスターターリレーまで電気が流れる仕組みになっています。
スターターリレーまで通電すると、内部のリレー接点が切り替わり、セルモーターに電気が流れる仕組みとなっています。
今回はリレーが劣化したことで内部のリレー接点が正常に切り替わらなくなったのだと思われます。
YZF-R1のスターターリレーを取寄せる
YZF-R1(4XV)のスターターリレーを交換したいと思います。
部品番号 | 価格 | |
スターターリレーASSY | 4YR-81940-02 | 5,732円 |
YZF-R1(4XV)のパーツリストで部品番号を調べると、「4YR-81940-00」と出てきますが既に廃盤となっています。
しかし、部品番号が変わっただけで下2桁の数字が「02」の物を注文すれば問題ありません。
バイク屋さんに行かなくても最近はネット上でパーツリストで部品番号を調べてモノタロウ等で買うことが出来ます。
少し覚えればネット上で全て完結するので是非やってみてください。
WEBでバイクのパーツリストを検索する方法【カワサキ・ヤマハ・ホンダ・スズキ】
部品の調べ方から購入方法までをまとめたページも作っているので良ければご覧ください。
安い中国製の互換品に注意
アマゾン等でこの部品番号を検索すると、半額以下の値段で互換品のスターターリレーが出てきます。
私は使ったことがないですが、数か月でセルが回らなくなったり、回りっぱなしになったり等良い評判を聞かないので純正部品が出るうちは高くても純正部品の使用をおススメします。
YZF-R1のスターターリレー交換
交換するにはシートを外す必要があります。
シートを外すとバッテリーやリレー等が見えるようになるのでその中にあります。
作業前に必ずバッテリーから端子を外してください。
バッテリーから直に出ている配線を触ることになるので作業を誤ると感電や故障の原因になります。
真ん中のコネクターを抜き、プラスとマイナスのケーブルが8ミリのボルトで固定されているので外します。
外す前に赤と黒のケーブルが付いていた場所を覚えておきます。
外した物と新しい物を比較してみました。
「M」と「B」という文字が新しい物にはありませんが、形は全く同じです。
元通りに配線とコネクターを取付け、スターターリレー本体を元の場所に固定すれば作業終了です。
まとめ
- スターターリレーを交換したことで、カチカチと音がするだけでセルが回らなかったのが直った。
- カチカチと音がする場合でも原因がいくつか考えられるのでひとつずつ調べていくしかない。