日産ノート(E12)のラジエーターファン交換【エンジンルームからの異音】
エンジンルームからガタガタと異音がする
日産ノート(E12)でエンジンルームからガタガタと異音がする場合、ラジエーターファン(電動ファン)の軸がガタついてファンのシュラウドと干渉している可能性が高いです。
エアコンをかけながらアイドリングさせているとよく聞こえます。
走行中も音楽を消して耳を澄ませば聞こえます。
異音を撮ってみました
異音がしだすとフロントグリルの裏辺りにラジエーターファンがついているのでその辺から聞こえてくると思います。
ラジエーターファンの軸がぐらついてファンが暴れているのが分かるかと思います。
放っておくと最悪の場合ラジエーターファンが暴れ、ラジエーター本体を傷つけてしまう恐れがあります。
そうなった場合、ラジエーター本体交換・冷却水交換となり予想外に修理費用がかかってしまうので早めに対処しましょう。
ラジエーターファンを取寄せる
ラジエーターファンとモーターのセットとなっている為、少し値段が張ります。
ファン単体で買うことは出来ませんでした。
純正品番
今回はスーパーチャージャー仕様(HR12DDR)の作業を行いました。
部品番号 | 価格 |
21482-1HS1A 21482-1HS1B 21482-1HS1C | 廃盤 |
21482-1HS3C | 26,950円 |
パーツリストを調べると、年式によって部品番号が異なりますが、どの年式も「21482-1HS3C」で問題無さそうです。
それ以外の古い部品番号で調べると廃盤となっていました。
純正の部品番号や部品価格は「Partsfan」というサイトで検索しています。
誰でも調べることが出来るので是非見てみてください。
修理にかかる費用は?
お店で交換作業を依頼する場合、ラジエーターファン本体(26,950円)に工賃が加わります。
作業に3時間くらいかかる(慣れた人なら2時間くらいかも)ので、1時間の工賃が8000円として工賃は16,000~24,000円くらいではないでしょうか?
お店にもよりますが、部品代と工賃のトータルで50,000円あれば直るかもしれません。
社外品の純正互換品モーターを使えばもっと安くなると思われますが、信頼性の面から出来れば純正部品をオススメします。
自分ですれば工賃はかからないので是非やってみてください。
少し大変ですが、ある程度の工具と機械いじりが好きな人ならクリアできると思います。
以下から作業手順について簡単に説明します。
ラジエーターファン取り外し
簡単に取り外しできるかと思いきや、エンジンルームが狭くて色々外さないとラジエーターファンまでたどり着きそうになかったのでどんどん外していきます。
ちなみにファンシュラウドごと引き抜きます。
グリル上部のカバー取り外し
カバーは樹脂のクリップ5本で固定されているだけなのですぐに外せます。
外すとこんな感じです。
フロントグリルまでは外す必要はありません。
アッパーコアサポートを外す
ラジエーターの上に覆いかぶさっているアッパーコアサポートを外す必要があります。
アッパーコアサポート自体はボルト4本で固定されているだけですが、配線やリザーバータンク等がコアサポートに取り付けられているので先に外してから取り外すことになります。
配線取り外し
アッパーコアサポートの上を通っている配線を外します。
クリップに結束バンドで固定されているのでニッパーで切って外します。
この配線はホーンにも刺さっているのでホーンから切り離して完全にフリーにします。
アッパーコアサポートの前側についている何かのセンサーも取り外します。
リザーバータンク取り外し
ウォッシャータンク・冷却水のリザーバータンクをアッパーコアサポートから外します。
完全に取り外す必要は無く、アッパーサポートから分離させて邪魔にならないところにずらしておくだけで大丈夫です。
バッテリーとECU取り外し
アッパーコアサポート取り外すのにECUが干渉しそうなので先に取り外しておきます。
ECUを外すにはバッテリーも外す必要があるのでバッテリーも外します。
ECUは完全に取り外さなくてもバッテリートレイの方に寝かせておくだけで良いです。
アッパーコアサポートを外す
ここまでしてやっとアッパーコアサポートを外すことができます。
完全に外す必要はなく、エンジンルーム内の上部にずらして置いておくだけでも大丈夫です。
ボンネット開閉用のワイヤーを外すのが面倒なのでこの方法が一番楽だと思います。
インテークパイプ取り外し
ファンシュラウドを抜くのに邪魔なインテークパイプも取り外します。
スーパーチャージャー仕様にしかついていないと思われます。
ファンシュラウドを上に引き抜く
ついにファンシュラウドを外すことが出来るようになるのですが、もうひと頑張りが必要です。
ファンシュラウドの固定を外す
ネジ等で固定されている訳ではなく、樹脂の大きな爪みたいなのがはまり込んでいるだけです。
上側の左右で固定されているだけです。
ついでにファンモーターのコネクターも外しておきます。
ジャッキアップして結束バンドを外す
最後に面倒なのが、ラジエーターホースとファンシュラウドが結束バンドで固定されているので外す必要があります。
エンジンルーム側から手を突っ込んでも届かないので、ジャッキアップして下側から外す必要があります。
オイルフィルターが付いているところに頭を突っ込んで覗き込むとあります。
これだけの為にジャッキアップするのは面倒ですね・・・
やっとファンを外すことができました・・・
引き抜くときも周りの物に引っかかるので知恵の輪のようにファンシュラウドを捻りながら引き抜きました。
ラジエーターファンの交換
ラジエーターファンはシュラウドにT25のトルクスネジで固定されています。
無事取り外せました。
古いファンと新しいファンと比較すると、新品は全然ガタつきが無いことが分かります。
元通りにファンを取り付けて完成
ネジ3本だけなので簡単に終わります。
コネクターのケーブルの向きが合うように取り付ける必要があります。
逆の手順で組み付けて完成
ファンとシュラウドを取り付けたら、配線・リザーバータンク・バッテリー・ECUを逆の手順で戻して終わりです。
交換作業はだいたい3時間くらいで終わりました。
配線やホースの固定
配線を固定する為のクリップと結束バンドが一体になったような物は取寄せてなかったので、結束バンドの部分だけ切り落してクリップの部分だけ流用して新たに結束バンドを取り付けています。
車体の下に潜り込んで、ラジエーターホースも忘れずに固定しておきます。
まとめ
- 異音が消えて快適になった
- 6年落ち8万キロくらいで異音が出始めたので耐久性はあまりよくなさそう
- エンジンルームが狭く、整備性が悪かった