ヘッドライトの曇り対策にウレタンクリアを塗ってみた【劣化による黄ばみ対策】

2022年6月14日

経年劣化によるヘッドライトの曇り

車に長いこと乗っているとヘッドライトが曇ったり黄ばんだりすることがあります。
昔の車はヘッドライトのレンズがガラスだったので曇ることは無かったのですが、最近の車はどれもレンズが樹脂で出来ているので年数が経つと表面が劣化して曇りが発生します。

私のE12ノートの場合ですが、普段からコンパウンドで磨いているのでまだマシですが放っておくとすぐに黄ばみが発生します。

今回は、ウレタンクリアを塗ることで黄ばみや曇りを抑える方法をご紹介します。

ウレタンクリア塗布前の準備

ウレタンクリアをヘッドライトに塗布する前にいくつか準備する必要があります。

ヘッドライト以外の場所を養生する

ヘッドライト本体を車体から取り外す場合はこの作業は不要です。

ヘッドライト本体を外すのが面倒な場合や、外し方が分からない場合はボディを養生してください。
写真では養生シートを使っていますが、ボディを守れれば新聞紙でもなんでも良いです。

塗装の粒子は風などで予想以上に広範囲に飛んでしまうのでバンパーからフロントガラスまでは最低でも養生しておく方が良いです。

フロント周りを養生シートで覆うだけで1時間くらいかかりました。
1人でやってこの時間なので複数人いるとかなり楽だと思います。

サンドペーパーで足付けをする

サンドペーパーの800~1200番くらいを使ってヘッドライト全体を足付けします。
私は1000番を使いました。

ヘッドライト全体に傷が入り曇ったような状態になれば足付けは完了です。
仕上がりに影響が出るので研き残しがないかどうか念入りに確認してください。

この後順番にペーパーの番手を上げて透明になるまで磨く人も居ますが、このままウレタンクリアを塗っても大丈夫です。
ウレタンクリアを塗り重ねていくうちに透明になります。

足付けした後に粉がたくさんヘッドライトに付着しているはずなので綺麗に拭き取れば完了です。

ヘッドライトを脱脂する

ウレタンクリアを塗る前にシリコンオフを使って脱脂しておきます。

ついでに足付け時についたサンドペーパーの粉がヘッドライト表面に残っていれば取り除きます。

ウレタンクリアを塗る

一気に吹き付けると間違いなく失敗するので少しずつ回数を重ねながら塗っていきます。

いつも愛用しているソフト99のウレタンクリアがおすすめです。
一度使用すると12時間以内に使い切らなければならないので注意が必要です。

塗料が垂れたりゴミが付着したりするとやり直すのがかなり大変なので慎重に作業してください。

関連記事

ウレタンクリアを冷蔵庫に保存して硬化時間を延ばす方法
メーカー推奨の方法ではないですが、12時間以上経った後に使う方法を試してみました。

1回目

1回目は全体的にウレタンクリアの粒子がつくくらいで止めておきます。

この時点でも足付けして曇っていたヘッドライトに少し透明感が出てきました。

2回目

10分後くらいに2回目を塗りました。

今回も1回目と同様に一気に塗らずに全体的に薄く塗ります。

3回目

また10分前後時間を開けてから3回目を塗ります。

3回目からは塗料がだいぶ定着してきているはずなので少し厚めに塗ります。
しかし、欲張らずにそこそこで止めておくのが無難です。塗料が垂れてしまうと台無しになります。

4回目

4回目で本塗りを行いました。
透明感もあって綺麗になりました。

塗料が垂れる寸前まで塗ると綺麗ですが、慣れていないと失敗する可能性が高いです。
怖ければ5回~6回目に分けて塗っても良いと思います。

乾くまで放置しておく

最低でも2時間くらいは車を動かさない方が良いと思います。(塗った日に遠出は辞めた方が良い)
それでもまだ完全に乾いていないので強く指で押したり爪を立てたりすると傷や凹みが出来てしまうので注意が必要です。

24時間くらい経つと触っても問題なくなりますが、ウレタンクリアが完全に揮発して硬化するまで1週間くらいかかるので磨く場合はその後にしてください。
ウレタンクリアはムラや垂れがなく綺麗に塗ることが出来れば磨く必要がないくらいツヤツヤになるので磨かなくても問題ないです。

ウレタンクリアが余ったら

ウレタンクリアは12時間以内に使わなければならない上に1本2000~2500円くらいと高価です。
出来れば余らないように使い切りたいですよね。

そんな時はウインカーレンズやフォグランプのレンズにもウレタンクリアをかけます。

ヘッドライトほどではないですが、ここにも経年劣化で曇りが発生する場合があるのでやっておくと見栄えが良くなります。

塗装後のゆず肌が気になる場合

普通に見る分には綺麗に仕上がったのですが、顔を近づけて至近距離で見るとモヤモヤしていたのでコンパウンドで磨きました。

磨くのは塗装後から最低でも1週間は開けてください。

コンパウンドで磨く

ゆず肌が軽度だったのでソフト99のコンパウドセットを使って磨きました。

付属の3000・7500・9000番の順番で磨きます。

電動ポリッシャーを持っていれば作業はかなり楽になります。
手だと疲れるし頑張った割にあまり変化がないのでそこそこ磨いたところでやめておきました。

塗装に失敗したら

少しウレタンクリアが垂れたくらいなら1000番のペーパーで垂れた部分を削るイメージで磨いていきます。
ある程度平らになったら1500→2000番の順番でヘッドライトの磨き傷が消えるまで磨きます。

最終的にコンパウンドで磨いてツルツルになるまで磨けば完成ですが、磨きすぎるとウレタンクリアが剥がれてしまうので後からリカバリーするのは難しいです。

まとめ

ウレタンクリアを塗ることによって綺麗になった上に今後黄ばみや曇りが発生することがなくなります。

落ち着いてゆっくり作業すれば失敗する可能性は低くなりますが、失敗するとリカバリーが難しいというリスクがあるので塗装をしたことがない人には難しいかもしれません。

外装,車整備

Posted by tarou