日産のエアコンを自己診断する方法【E12ノート・K13マーチ等】

2024年4月9日

テストモードを使って自己診断してみた

日産のオートエアコンには自己診断をする為のテストモードがあります。
今回使用している車種はE12ノートです。K13マーチも似たような操作パネルです。


また、日産車のオートエアコンなら操作パネル表示が違うだけでほぼ同じ方法でテストモードに入ることが出来ます。

テストモードの入り方

テストモードに入るには、エンジン始動後10秒以内に「OFF」ボタンを5秒間長押しします。

テストモードに入るとエアコンパネルのLEDや画面が全て点灯します。
この状態で点灯しないLEDや液晶表示があれば異常があることが分かります。

各センサーの動作チェック

次に温度上昇ボタン()を押すと2番目の画面に移ります。
初めは「2」と表示され、しばらく待つと20~27の番号が表示されます。

この画面では各センサー類の動作チェックをすることができます。

番号状態
20異常無し
21外気センサー異常
22内気センサー異常
23水温センサー異常
24吸気温センサー異常
25日射センサー異常
26PBR(エアミックスアクチュエーター)センサー異常
27冷媒温センサー異常
番号と状態の一覧

ちなみに写真では「20」と表示されているので異常無しとなっています。

風向の切り替えチェック

2番の画面からさらに温度上昇ボタン()を押すと、3番目の画面に切り替わります。
この画面では風向が正常に切り替わるかどうかのテストを行います。

2番目のテストと同様にしばらく待つと番号が表示されます。

番号状態
30異常無し
31VENT異常【ダッシュボード上】
32B/L(バイ・レベル)異常【ダッシュボードと足元】
33FOOT異常【足元】
34D/F異常【足元とデフロスター】
35DEF異常【デフロスター】
番号と状態の一覧

ちなみに写真では「30」と表示され、異常無しとなりました。

各風向のチェック

さらに温度上昇ボタン()を押すと4番目の画面に切り替わります。

この項目は自動診断される訳では無く、デフロスターボタンを押すことで41~46まで自分で切り替えて確認するモードです。
3番目のテストで確認した箇所を任意で動かすことが出来ます。

各温度センサーの確認

さらに温度上昇ボタン()を押すと5番目の画面に切り替わります。

デフロスターボタンを押すことで、外気温度→内気温度→吸気温度→冷媒温度の順で表示されます。
ここの数字が明らかにおかしい数字が表示されていたり、表示がされなかったりしている場合は温度センサーが故障していると分かります。

温度センサー補正

さらに温度上昇ボタン()を押すと6番目の画面に切り替わります。

この画面では温度センサーの補正調整を行うことが出来ます。
通常は触る必要はありませんが、0.5℃刻みでセンサーの認識温度を±3℃まで補正することが出来ます。

通常モードに戻る

通常のモードに戻るには、エンジンをかけ直すか一定時間ボタンを操作せずに放置すれば元に戻ります。

まとめ

今回紹介したのはE12ノートですが、古い新しいに関わらず日産車なら同じ方法でテストモードに入ることが出来ます。(一部例外はあるかも)
テストモードに入ることが出来ればエラー番号等は共通なので参考にしてみてください。

車整備,電装系

Posted by tarou