バイクのフロントホイールベアリング交換(YZF-R1)
例としてYZF-R1(4XV)のフロントホイールベアリングを交換してみました。
どのバイクでも基本的には同じだと思います。
タイヤを外す
ベアリングまでたどり着くにはまずタイヤを外してその他諸々の部品を外す必要があります。
車体を浮かせる
タイヤを車体から外す必要がある為車体を浮かせます。
メンテナンススタンドがあると便利です。
クレーン等何かしらの方法で車体を上げれれば大丈夫です。
タイヤを外す
タイヤを外すには以下の作業が必要です。
- ブレーキキャリパーを外す
- アクスルシャフトの回り止めの小さいボルトを外す
- アクスルシャフトを抜く
4XVの場合はアクスルシャフトを外すのに対辺19ミリのヘックスレンチが必要でした。
ホイールから部品を外す
ベアリングまでたどり着くにはカラー・ダストシールを外す必要がありました。
ここまで外すとやっとベアリングが見えるようになります。
ホイールベアリング交換
必要部品
ホイールベアリング×2個 | 93306-00420 | 1,342円(1つの値段) |
ダストシール×2個 | 93106-28043 | 341円(1つの値段) |
ダストシールも劣化する部品なのでついでに交換しておいた方が良いと思います。
外すのにマイナスドライバー等でこじって外す必要があるので傷ついているかもしれません。
パイロットベアリングプーラー
ベアリングを外す時に必ず必要になるのがパイロットベアリングプーラーです。
最近は安い中国製の物が売られているのでそれを使いました。
これが無いとまず外せないと思われます。
ベアリングを外す
- ベアリングの内径に合ったアタッチメントを差し込む
アタッチメントを締め込むと軸が広がって抜けなくなります。
- ベアリングプーラー本体と合体して回していく
上側からボルトが回らないように固定しながらナットを回すとベアリングが少しずつ上に上がってきます。
このようにアタッチメントが広がることでベアリングを持ち上げることができる構造です。
新しいベアリングを取り付ける
ベアリングの外周をハンマーで均等に叩きながら入れます。
ゴムシールの部分を叩いてしまうとベアリングが破損してしまうので注意。
ある程度入ったらソケットなどのちょうどいい大きさの物をベアリングの上に乗せて叩き入れました。
奥までベアリングが入ったら反対側も同じようにして入れます。
ベアリングが入ったら最後にダストシールを入れて終了です。
入れるのが少しきついのでゴムハンマー等、叩いてもダメージの少ない物で叩きながら入れました。
これも反対側も同じようにして入れます。
ホイールを車体に取り付ける
取り付ける前にアクスルシャフトをグリスアップする
せっかく外したのでアクスルシャフトに万能グリスを塗っておきます。
塗っておくことで「アクスルシャフトの錆防止」・「抜き差しするときにスムーズ」という効果があります。
元通りに組み付けて終了
逆の手順で元通りに組み付けて終了です。
ベアリングプーラーがあれば簡単に終わる作業でした。