スイフトスポーツ(ZC33S)にラルグスの車高調をDIYで取付してみた

2024年4月9日

DIYでスイフトスポーツに車高調を取付してみました。
あくまでも素人が作業した記録なので参考程度にお願いします。

また、この記事の締め付けトルクについてはブリッツのZC33S用車高調の取扱説明書に書かれている数値を載せています。
サービスマニュアルに書かれている数字と同じかどうかは分かりませんので参考程度にお願いします。

10万円以下くらいの車高調を購入

車高調全ての写真を撮り忘れました

スイフトスポーツに車高調を入れたいけど出来るだけ安くしたいと考えていたので新品で10万円以下くらいで購入できる車高調を探しました。

ラルグス・TEIN・ブリッツ等のメーカーの車高調のエントリーモデルなら10万円以下くらいで購入できます。
その中でもバネレートが一番高かったラルグスのメーカーを選びました。

送料込みで92,000円くらいでした。(2023年10月現在)

ラルグスの車高調を取付する(フロント編)

ラルグスの車高調をスイフトスポーツ(ZC33S)に取り付けしました。
詳しい取り付け方法は取扱説明書にも記載されています。

車高調の長さを合わせておく

出荷時は車高調の長さがバラバラになっているので左右とも同じ長さになるように調整しておきました。
とりあえず取り付けしてから車高が気に入らなければまた調整しようと思います。

ラルグスは長さの基準が載っていないので自分でちょうど良い長さを見つける必要があります。

アッパーマウントは流用または用意する必要がある

ラルグスに限らず10万円前後の車高調はフロントのアッパーマウントが付属しません。
純正のサスペンションから流用するか、別途用意して車高調に取り付けする必要があります。

私の場合は、純正サスペンションは丸ごと別で置いておきたかったのと、スプリングコンプレッサーを持っていないのでアッパーマウントは別で用意しました。

純正ではなくGMB製の純正互換品です。
しかし、アッパーマウントのナット(ロアナットとアッパーナット)は付属しないので別で取り寄せる必要があります。
ナットの品番は下記にて記載します。

車高調を取付する前にアッパーマウントを車高調に取り付けしておきます。

ストラットベアリングとストラットベアリングプレートを取付けます。

次にストラットサポートを取付けてロアナットを取付けします。
ここでは本締めせずに仮締めしておきます。

ロアナット品番:41721-52R00

ストラットリバウンドストッパーとアッパーナットは車体に取り付ける際に使用するのでしばらく置いておきます。

車体をジャッキアップする

フロアジャッキ用のジャッキポイントが奥まったところにあるので純正車高でもスロープが必要です。

細かい部品を先に外しておく

ABSセンサーのケーブルを外します。
断線してしまわないように注意が必要です。

スタビライザーからスタビリンクを取り外します。
サスペンションと一緒に取り外す為にスタビリンクの下側のみ取り外しました。

ブレーキホースの固定を外します。

先にこれだけ外しておかないとサスペンションを外すことが出来ません。

フロントサスペンション取り外し

まずはアッパーナットを取り外しました。

アッパーナットを取り外すとストラットリバウンドストッパーを取り外すことが出来ます。
写真に写っているロアナットは外さなくても大丈夫です。

次にナックルブラケットのボルトナットを取り外します。
これを取り外すと完全にサスペンションがフリーになりますので落ちないように気を付けます。

サスペンションを取り外すと足回りが下に落ちようとするのでフロアジャッキ等で支えておきました。
写真ではブレーキディスクの下側で支えています。

純正サスペンションが外れました。
もう片方も同じように外します。

フロントの車高調を取付ける

取り外したときとは逆の手順で取付していきます。

まずはナックルブラケットのボルトナットを軽く動くくらいに仮締めします。
アッパーマウントの位置が決まってちょうど良い位置に来てから本締めしました。

ちなみにラルグスの場合、ナックルブラケットの上側のボルトナットを固定する部分が長穴になっているので少しキャンバー角を付けることが出来るようになっています。
私は一番角度がつく位置に取り付けました。

次にロアナットを本締めしてからストラットリバウンドストッパーをアッパーナットで固定します。

アッパーナット品番:09140-12054

締め付けトルク
ナックルブラケットのボルトナット90N・m(9.0kgf・m)
ロアナット50N・m(5.0kgf・m)
アッパーナット40N・m(4.0kgf・m)

細かい部品を取付ける

まずはブレーキホースとABSセンサーのケーブルを固定します。
ABSセンサーのケーブルは突っ張らないように調整して取り付けました。

スタビリンクの取り付け

車高を落とすとことでスタビライザーと足回りの位置関係が変わってしまうので調整式スタビリンクで位置関係を補正してあげる必要があります。
ラルグスの車高調には調整式スタビリンクが付属しています。


もちろん純正のままのスタビリンクを取付けることも可能ですが、乗り心地や足回りの動きがおかしくなります。

ジャッキアップした状態でスタビライザーを横から見たときに平行になる位置になるようにスタビリンクの長さを調整して取り付けしました。
車高を調整する度に長さを変更する必要があるので車高が決まってからスタビリンクの長さを決める方が良いと思います。

>>スタビライザーとスタビリンクについての参考ページ(ラルグス公式HP)

ラルグスの車高調を取付する(リア編)

リアのジャッキポイントは牽引フックを使いました。

フロントと同様に参考程度にお願いします。

内装のカバーを外す

左側
右側

リアサスペンションのトップナットを外す前に内装のカバーを取り外します。

トップナットを取り外す

トップナット・大きいワッシャー・ブッシュを取り外します。
これらは流用するので無くさないように保管しておきます。


強く締まっているわけではないので簡単に緩むと思います。

リアショックを取り外す

リアショックの下側のボルトを外すとリアショックを取り外すことが出来ます。
フロントと比べると簡単ですね。

左右とも同時にボルトを外してしまうとトーションビームが下に落ちてしまうので落ちないようにジャッキ等で支えておきます。

外したリアショックです。
上と下で1点ずつで固定されているだけです。

スプリングを取り外す

スプリングを取り外すには左右のショックのボルトを外した後にトーションビームを下に下げると外すことが出来ます。
写真ではパンタジャッキを当てていますが、トーションビームの真ん中にフロアジャッキで支えて左右同時に下げる方が楽だと思います。

リア車高調の取り付け

ロアブッシュを流用する

取り付ける前に純正ショックからロアブッシュを取り外して流用します。
劣化している場合は新品を取り寄せた方が良いでしょう。

ロアブッシュの品番がパーツリストに載っていなかったのでもしかしたらショックASSYを注文しないと買えないかもしれません。
社外品があるかもしれませんが。

スプリングとショックを取付ける

スプリングとショックを取付けました。
ここでもだいたいの長さで取付けしているのでタイヤを取付けて着地させてから気に入らなければまたタイヤを外して車高を調整します。

リアの場合、取付け自体は簡単なのですが、車高を調整する場合はショックとスプリングを一度車体から取り外さないと調整出来ません。

トップナット取り付け

トップナットを取付けて終了です。
アッパーブッシュは今回流用していますが、劣化していれば交換をおすすめします。
社外品があればそれに変えてみるのも良いと思います。

アッパーブッシュ品番:41812-52R00

締め付けトルク
トップナット28N・m(2.8kgf・m)
リアショック下側ボルト90N・m(9.0kgf・m)

車高と減衰調整をして完成

とりあえず適当に寸法を出して取り付けた車高では常に地面にザーザー擦れている音がしていたので車高を上げる必要がありました。
ジャッキアップしてタイヤを外して・・・と面倒な作業ですが、納得がいくまで繰り返しました。

最終的にこんな感じの車高になりました。
前と後ろの車高を同じくらいに合わせて低すぎず高すぎずな感じで良い感じだと思います。

減衰調整は付属品のダイヤルを車高調の一番上に差し込んで回すことで調整可能です。
あまり強くしすぎると街乗りで跳ねすぎて乗りにくくなります。

リアフォグランプの高さに注意

車高を下げた結果地面から235mmmとなってしまった

リアフォグランプの高さは地面からリアフォグランプの下面まで250mm以上必要という決まりがあります。
これにクリアしないと車検に通りません。

詳しくはリアフォグランプを撤去した時の記事をご覧ください。

車高を下げて写真のように25cm以下になってしまった場合は、リアフォグランプを取り外すか車高を上げるしかありません。

まとめ

  • DIYでもなんとか取り付けることができた。
    あまり慣れていないので丸一日かかってしまいました。
  • 安い車高調を買うとアッパーマウントがついてこないので少し面倒。
  • ラルグスは長さの基準が無いので自分で出す必要がある。