【自家塗装】缶スプレーでバイクのカウルを塗装する方法

2024年4月9日

缶スプレーでバイクのカウルを自家塗装する方法を紹介します。
うまく行けばお店に出すより安く塗装することができるので簡単なものはDIYでやってみましょう。

カウル塗装前の準備

カウルを塗装するにあたって必要な物を揃えます。

  • 耐水ペーパー
    色々揃えるのが大変なので何種類か入ったセットを買うと良いです。
  • 厚づけパテ
    深い傷などがあればこれで補修してから塗ります。
  • プラサフ
  • シリコンオフ
  • 塗装用のカラースプレー
  • ウレタンクリアスプレー
  • コンパウンド

塗装前に下地処理をする

耐水ペーパーで全体を足付けする

ホルツの耐水ペーパーのセットを使って塗装面の足付けをします。
400番の耐水ペーパーで全体的に艶が無くなるまで磨きます。

少しくらいの傷ならペーパーで平らになるまで磨いてしまっても良いと思います。

この時にカウルにステッカーが貼ってある場合は剥がしてください。

深い傷がある場合は厚づけパテで補修する

今回は深い傷が無かった為補修する必要が無かったですが、補修する場合は以下のような手順で行ってください。

  • 補修する所の表面をシリコンオフで脱脂する
  • 厚づけパテを盛る
  • パテが完全に乾燥するのを待つ
  • 400番くらいのペーパーで余分なところを削り平らにする

地面に塗装がついてしまわないように養生する

要らない新聞紙やダンボールなどで地面を汚してしまわないように養生します。

気づかない内に風などで養生していないところにも塗装が飛んでいたりするので大きめに養生することをおすすめします。

塗装前に脱脂をする

塗装面に見えないような油分があるとその部分が塗装の邪魔をして塗装が剝がれやすくなったりするので念入りに行います。

カウル全体にシリコンオフのスプレーをかけて綺麗な布や雑巾で拭き取ります。

プラサフを塗る

プラサフを先に塗ることでカラー塗装の密着性を強化したりパテがカラー塗装を吸い込んでしまうのを抑制します。

プラサフを省いた場合でも色は塗れますが、ちょっと当たっただけで剥がれたりしやすいです。
下地の表面を滑らかにする働きもあるので塗ることをおすすめします。

プラサフは30分くらいで乾きます。
一度に全部塗ろうと思わず2~3回に分けて塗ります。

もし吹きすぎてプラサフが垂れてしまった場合は乾いてから耐水ペーパーで研磨して平らにしてからまたプラサフを吹きます。

全体的に塗れたら乾くまで置いておきます。

表面がザラザラする場合は研磨する

プラサフが乾燥したあと表面を触るとザラザラしていることがあります。

その場合は800番の耐水ペーパーで研磨しておくと綺麗に仕上がります。

カラー塗装をする

塗る前に脱脂する

カラー塗装をする前に念のため脱脂しておきます。
やり方は1回目に脱脂したときと同じです。

本塗りする

いよいよカラー塗装をしていきます。
車体の色がホワイトなので今回はトヨタ純正の「スーパーホワイトⅡ」が余っていたのでこれで塗りました。

一度に全部塗らずに垂れないように4~5回に分けて塗ります。
最初は一気に塗らずに全体的に少し色がついたかな?くらいで一度手を止めて10分くらい乾かします。

色の薄い部分が出ないように一定方向に均一になるように塗っていきます。
できるだけ明るい場所で色んな角度から見て下さい。

もし垂れた場合は乾いてから800番の耐水ペーパーで研磨して平らにしてからまた塗ってください。
失敗しても焦らずゆっくりやり直せば問題ありません。

裏表塗る必要がある部品は完全に乾いてから裏返して塗ります。

もしくはヒモ等で宙に浮かした状態なら一度に裏表塗ることができます。

ウレタンクリアを塗る

ウレタンクリアを塗るタイミングですが、ソフト99のウレタンクリアの説明にて本塗装した直後に塗るように書かれていました。
ホルツのウレタンクリアの場合、完全に乾燥した後に塗るように書かれているので本塗装とウレタンクリアのメーカーは揃えた方が良いと思われます。

失敗するとやり直すのが大変なのでそこそこのクオリティで良いと思う人は塗るのをやめるか、ラッカークリアで仕上げても良いと思います。

  • 金属ピンを押し込みスプレー缶を裏返しにして5~10分放置する
    ピンを押すと主剤と硬化剤が混ざるようになっている
  • ピンを押し込んだ後は12時間以内に1回で使い切る必要がある為他にも塗りたい物があれば塗った方がお得
  • 乾くのにかなり時間がかかる為垂れないように3~4回に分けて塗る
  • 垂れる寸前まで厚塗りすることでツヤツヤに仕上がりますが、失敗するとやり直すのが大変なのであまり欲張らない方が無難

このように背景が反射するくらいツヤが出せれば上出来です。
近くで見ないと分かりませんが少し垂れてしまいました。

1時間半くらい経つと触っても手につかなくなりますが、完全に硬化していないので爪を立てたりぶつけたりすると簡単に凹んでしまいます。

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ウレタンクリアを冷蔵庫に保存して硬化時間を延ばす方法

メーカー推奨の方法ではないですが、12時間以上経った後に使う方法を試してみました。

乾いたら耐水ペーパーとコンパウンドで磨く

ウレタンクリアは塗膜内部が完全硬化するまで1週間くらいかかると言われています。
磨く場合はそれより後にした方が無難です。

基本的にウレタンクリアを塗った時点で綺麗に艶を出せていれば磨く必要はないと思います。

もっとツヤツヤにしたい場合はやってみてください。

  • 1200番、2000番の耐水ペーパーで磨く
  • コンパウンドで磨く

コンパウンドは3種類がセットになった物が売られているので低い番手から順番に磨いていけば綺麗になります。

まとめ

  • 一度も塗装したことがない人は小さい物で練習してからの方が良いと思います。
  • お店でやってもらうのと同じクオリティを出すのはかなり難しい。
  • 少しくらい失敗しても良いと言う気持ちでやる。
  • 雨の日や風の強い日は避けるか屋内で塗装する。
  • 塗装が難しい場合はカーボン調シート等でカウルの色を変える方法もある。