割れたFRPカウルをサンシートで補修してみた
サンシートとは?
ユニテックというメーカーが出しているレクターサンシート(UV-600)の紹介です。
サンシートとは、割れてしまったFRPや金属、水回りの補修などに使える補修材のことです。
シートを適当な大きさにカットして太陽光に15分当て続けるだけで硬化します。硬化すれば通常のFRPと同等の強度と耐久性があります。
硬化後は研磨・塗装・パテ等が使えるのでくっつけた表面を綺麗に整えることも可能です。
シートはこのように完全に紫外線を遮断するようなチャック付きの入れ物に入っていました。
袋から出すとこのようにブヨブヨしたシートが入っていました。
シート両面に保護フィルムのような透明のフィルムが貼り付けてあります。
使う前に片面だけ剥がして使うように説明書きがありました。
これを好きな大きさにカットして貼り付け、太陽光に当てるだけで完全硬化するようです。
割れたFRPカウルを補修する
私が乗っているYZF-R1のフェンダーレスカウルが振動とナンバープレートの重みで割れてしまったので補修したいと思います。
補修面を脱脂する
補修面に油分が残っているとサンシートが剥がれてしまったり、密着性が悪くなったりする恐れがあるので事前にシリコンオフやパーツクリーナー等で脱脂しておくことをおススメします。
割れた所をテープで仮固定する
サンシートで補修する前にテープである程度元の形状になるように固定しておきます。
今回は梱包用テープで固定しましたが、養生テープの方が粘着力も弱くて跡も残りにくいのでおすすめです。
サンシートを好きな大きさにカットする
割れた所を覆うようにサンシートを適度な大きさにカットします。
普通のハサミでカットすることが出来ましたが、ハサミが汚れてしまうので注意してください。汚れを落とすのも大変でした。
手でサンシートを触るとブヨブヨした感じで粘着性があります。
貼り付ける前に片面の保護フィルムを先に剥がしておきます。
割れた所に貼り付ける
割れている個所にシートを貼り付けました。
保護フィルムを剥がした面を貼り付けてください。
シートに空気が入らないように念入りに押し付けました。
後はこのまま太陽光を当てて放置しておきます。
硬化後の様子
写真だと伝わりにくいですが、硬化後はブヨブヨしていたシートがガチガチに固まっていました。
この調子で他にも割れている個所があればシートを貼り付けて硬化するのを待ちます。
ガチガチに硬化したら保護フィルムを剥がして完了です。
1枚貼り付けるだけでは不安だったので重ね貼りして少し補強しておきました。
太陽光が直接当たらなくても硬化した
カウルの下部のように直接太陽光が当たらない箇所でも時間をかければ硬化させることが出来ました。
天気の良い日限定かもしれませんが。
カウルを外すのが面倒だったのでこの方法を取りましたが、外すことが出来るなら外した方が早く作業を進めることが出来ると思います。
完成
このようにナンバープレートとステーを取り付けてもまた割れてしまうことが無くなりました。
補修後にツーリングにも行きましたが特に剥がれたり割れたりすることもなくしっかりくっついていました。
まとめ
カウルの補修を全くしたことの無い素人だったので、本格的にFRPの材料を揃えて補修について勉強しようと思っていましたが、サンシートのおかげで安く手軽に直すことが可能でした。
しかし、サンシート自体がそれなりに分厚いのでカウルの裏側等、目立たない部分にしか使えないと思います。