【DIY】パワステフルードを交換してみた!交換の頻度や必要性についても説明
パワステフルード交換の必要性や頻度について
交換の必要性
ほとんどの車はパワステフルードの交換を指定していないことが多く、整備書にも交換方法が載っていないことが多いです。
実際のところ、新車時から一度も交換したことがない人が大半だと思われますが、パワステフルードは意外と高温に晒される上に頻繁に作動している部分なので劣化しやすい環境であると言えます。
劣化したからといってパワステが動かなくなるということはありませんが、パワステホースやパワステポンプが劣化しやすくなるということも考えられるので一度交換してみても良いのではないでしょうか?
交換頻度
交換頻度に関しては、そもそも交換が指定されていないので正解はありません。
私の場合ですが、5年または5万キロごとに交換することにしています。
パワステフルードの交換方法
パワステフルードを抜くためのドレンは基本的にはついていません。
その為、交換方法は主に2通りあります。
ホースを抜いて古いフルードを排出させる
パワステのリザーバータンク等に刺さっているホースを抜いて古いフルードを排出させる方法です。
ホースを抜いた状態でエンジンをかけてハンドルを左右に切るとフルードがどんどん出てきます。
フルードが空の状態だとパワステポンプの焼き付きの原因にもなるのである程度フルードが抜けたらすぐにエンジンを止めてください。
しかし、ほとんどの場合ホースが固着して簡単には抜けないです。
しかも、フルードを排出させる時にエンジンルーム内が高確率で汚れるのであまりオススメは出来ないです。
古いフルードをほとんど抜き取って新しいフルードと入れ替えることが出来るのでフルードは確実に新しくなるというメリットはあります。
リザーバータンクからフルードを抜く
リザーバータンク内のフルードを抜き取って新しいフルードをリザーバータンクに入れる方法です。
これだけだと全てのフルードが新しくならないので、リザーバータンク内が新しくなったらエンジンをかけてフルードを循環させます。
そしてまたリザーバータンク内のフルードを抜いて新しいフルードを入れます。
これを数回繰り返して全体的にフルードを新しくさせます。
エンジンルーム内を汚すこともなくホースを抜く必要もないのでこの方法が一番簡単です。
完全に入れ替える訳ではないので複数回繰り返さなければならないというデメリットはあります。
実際に交換してみました
今回はリザーバータンク内のフルードを抜いて新しいフルードと入れ替える方法をやってみました。
必要な物
パワステフルード
今回はレッドラインという全合成油を使用しましたが、ホームセンター等で安く売っている物でも問題ありません。
2本くらいあれば十分足りると思います。
オイルを抜き取る為の道具
リザーバータンク内のフルードを抜くためにスポイトや注射器などの道具が必要です。
スポイトだと全て抜き取るまでに時間がかかるので注射器やシャンプーボトルのポンプなどのように一度にたくさん抜き取ることが出来る道具があると便利です。
一度スポイトでやったことがありますが、リザーバータンク内のフルードを抜くだけで20回くらい吸い取る作業が必要でした。
リザーバータンクからフルードを抜きとる
ホースをリザーバータンクに入れて注射器で吸い取りました。
車によってタンクの容量が違いますが、5回くらいで全て抜き取ることが出来ました。
新しいフルードを入れる
リザーバータンク内に新しいパワステフルードを入れます。
タンク内の容量が見れる場合は「FULL」のところまで入れてください。
新しいフルードは透明感がありますね。
フルードを循環させる
リザーバータンク内のフルードが新しくなったらフルードを循環させます。
まずエンジンをかけてハンドルを5~6回左右に切ってください。
すると、フルードが循環して新しいフルードと古いフルードが混ざります。
これを数回繰り返す
これを3~4回繰り返すと全体的にフルードが新しくなります。
もしくは余っても使い道がないので買ってきたフルードが無くなるまで繰り返すというのでも良いと思います。
古いフルードは廃油処理箱に入れる
正しい処理方法が分からなかったので、エンジンオイル交換などで使うオイル処理箱に入れてから捨てました。
まとめ:交換後のフィーリングは?
交換後に試運転しましたが、特に大きな変化は感じられませんでした。
しかし、性能を維持するための整備なので大きな変化を期待してはいけません。
抜き取った古いフルードは真っ黒になっていたので綺麗になったと思えば気持ちが良いですね。